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玉田誠、最低限の仕事をしたタイ

Tamada at Buriram 2014世界選手権や国内選手権などが軒並みシーズンを終えたが、アジアロードレース選手権はこれからがシーズン終盤。全6戦で戦われる同選手権はチャンピオン争いに拍車がかかっていた。玉田誠はシリーズ第4戦を終えた時点でランキングトップの藤原捷昭選手(Kawasaki)とは34ポイント差のランキング3位。どうにかその差をできるだけ縮めて、カタールでの最終戦を迎えたいと思っていた。

シリーズ第5戦は2000年以来14年ぶりのタイでの開催となった。そのサーキットは首都バンコクから北東へ約400kmに位置するブリラム・チャンインターナショナルサーキット(前兆4.554km)。気温は30度を超え、強い日差しが照り尽くすものの、東南アジアにしては湿度が低く、わりと過ごし易い天候がライダーたちを迎えていた。

同選手権のレギュレ−ションで、開催地での事前テストは同国籍のライダーしか参加できず、このサーキットではタイのホンダ系ライダーしかテストをしていなかった。そのため、このレースは通常3回のフリー走行から1回増やされ、初日にフリー走行3回が行われた。

Tamada@Buriramフリー走行1回目からそのテストをしたタイ人ライダーたちが上位を占める。玉田はセッティングの前に最適なラインを模索。また、今回持ち込まれたハードのリアタイヤの確認から始めるレースウィークとなった。玉田は徐々にセッティングを詰めて行き、セッションを重ねるごとに順位をあげて行った。

そして、迎えた予選。開始直前に東南アジアでは珍しくないスコールがサーキットを襲った。予選が開始した頃には雨も止んだが、コースはフルウェットコンディション。だが、雨が止み、降り注ぐ太陽がコースを乾かしていく。玉田は、コンディションが回復をすると予想をし、予選残り15分のところで本科的なタイムアタックを開始した。しかし、自らタイミングが判断ミスと認めた玉田は、中々クリアラップがとれず、予選9番手で決勝を迎えることになった。

Photo-Nov-09,-17-32-31快晴となった決勝日。玉田はセットアップをさらに詰めていき、朝フリーでは2番手につけていた。まずまずのスタートを決めた玉田は、順位を8番手にあげながら、ペースを作っていく。ストレートは長いものの、パッシングポイントが少ないこのコースで玉田は週末に入っての自己ベストを更新しながら、周回を重ねていた。第2グループでの順位争いを展開して玉田だったが、コーナーで抜けば、ストレートエンドで抜き返される展開。そのまま、フィニッシュをした時にタイミングモニターに映し出されたのは7位だった。しかし、6位で表示されたいたラタポン選手(Honda)とは100分の1秒まで同タイム。写真判定の結果、玉田がわずか数センチ、ラタポン選手の前でフイニッシュした事が判明し、玉田は6位に。そして、レース後半で、玉田の目の前を走っていたユディストラ選手が最終コーナーで大外をコースアウト。レギュレーションではここで玉田の後ろに入らなくてはならないが、そのまま玉田の前に入って5位でフィニッシュをしていた。しかし、ここは降格の判断が下され、結果、玉田は5位でレース1を終えた。藤原選手は8位でフィニッシュをした。

Tamada@Buriram決勝レース2は決勝レース1の事を踏まえて、スタート直後からペースを上げた玉田。レース中盤には藤原選手を捕え、順位をあげて行き、4位でフィニッシュをした。藤原選手は9位でフィニッシュ。満足行かない結果だったが、目標であった、藤原選手の前で両レースとも終えた。

ランキングはひとつ落としたものの、ランキングトップの藤原選手との差を26ポイント差まで縮め、最低限の仕事を果たし、カタールでの最終戦を迎えることになった。

次戦である、アジアロードレース選手権最終戦は12月12日~14日、カタール・ロサイールインターナショナルサーキットで開催される予定。

玉田誠
「ここ数戦、ストレートで競り負けしているので、体重を3kg絞ってタイに来ましたが、体重が軽い選手と比べて、まだストレートで勝てません。タイアマネージメントとかは完璧だったので、この結果には満足していませんが、目標だった克っちゃん(藤原克昭選手)とのポイント差を縮めることができたのは良かったです。最終戦では初日から飛ばして行きたいと思っています」

Photos by ARRC/Shigeto Kawakami/Speed of Japan

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